介護職の需要が伸び続けている介護業界は、採用率も高いことから他業種からの転職者も年々多くなっている。しかし転職後３ヶ月程度などの短期間で退職してしまう人も少なくないのが現状であり、そうした転職の失敗を経験しないためには介護職の現場で起きやすい問題や注意点など事前にいくつかのポイントを押さえておく必要がある。

特に、介護職の退職の理由になりやすいのが人間関係だ。職場の男女で意識のズレや相性によって問題がおきることだけでなく、職員同士の連絡や連携が必要になる介護職では年齢の開きによって起きるジェネレーションギャップも世代間の溝を生み出している。しかし、このジェネレーションギャップは実際にはあまり影響がない事がわかっている。

ジェネレーションギャップによって生じている問題のほとんどは、きっと年齢が違うのだから会話がうまく行かないだろうという先入観によって、無意識にコミュニケーションしづらくなっていることが原因と言われている。要介護者の容態が急変したり、トラブルを起こした時などにそれを収めるためには、同僚同士の協力は特に重要なポイントだ。転職の際にはとにかく周囲との良好な関係を気づくことに集中するのが転職する際のコツと言えるだろう。

良い印象を与える方法としては、どんなときでも絶対に挨拶を欠かさない、業務上の問題やトラブルは怒られそうだと思っても素早く報告する、他の職員が困っている時に見ないふりはしない、という点を気をつけるだけでも効果を期待出来るため、意識しておく必要がある。そうすることで、人間関係を理由とした介護職の早期退職を予防できるだろう。