介護職は、高齢化が進む日本において非常に重要な仕事であり、高い需要が見込める職種である。また、介護職は比較的自由な時間働くことができるということなどから、アルバイトやパートとして働く人も多く、転職も比較的容易な仕事のひとつとして数えられている。このような特徴のある介護職ではあるが、どのような場合でも容易に転職できるわけではない。

転職を成功させるためには、退職理由をうまく伝えることが重要だ。退職理由の現状は、必ずしも良い理由ばかりではない。介護職の退職理由としては、人間関係のこじれや施設の介護方針に賛同できない、職場の体制など、さまざまなネガティブな理由が挙げられる。介護職は、肉体的にも精神的にもきついほか、施設によってはスタッフの数が少ないこともあり、ストレスから人間関係が円滑にならないことも少なくないのだ。

また、介護において何を優先するかは施設によって異なり、その理念に賛同できなければ働きづらさを感じるだろう。そして、職場環境が満たされていなければ満足する仕事ができなくなる。しかし、これらのネガティブな退職理由は、転職の際にそのまま伝えることは避けるべきで、できるだけポジティブに伝えることが重要である。

人間関係であれ、介護の方針であれ、職場環境であれ、マイナスな内容になることを避けることができないのならば、今後の展望や希望としてつなげて伝えることが重要だ。決して、前職場の悪口をいうような退職理由を伝えることはしてはいけない。どんな退職理由であれ、そこから介護職としての人柄も判断されるので注意が必要である。